着地方法

ブームから一つの市民スポーツとして定着した感じのあるランニング(ジョギング・マラソン)ですが、最近では、ベアフットランニング(裸足ランニング)が注目されてきています。
数年前から裸足感覚シューズは販売されスポーツ選手がトレーニングで使用していたりして話題にもなりました。各メーカーも裸足感覚を意識したタイプのシューズを発売しています。


そんなランニングですが、着地方法に関する面白い記事があったのでご紹介します。月間スポーツメディスン5月号の『ケニア人ランナーの着地方法に関する考察』です。

ケニア人長距離ランナー100名と日本の大学長距離チーム及び実業団長距離チームの日本人選手106名のランニング動作時の着地方法の調査によると、
着地方法についてはケニア人ランナーで、つま先27%、フラット57%、踵16%であり、対して日本人ランナーはつま先15%、フラット50%、踵35%となった。
私の個人的なイメージかもしれないが、 ケニア人ランナーはカモシカのような長くて細い下肢、下腿でフォアフット着地を行なっているものと考えがちであるが、実際には踵着地を行う者もあり、インタビューでは踵着地を意識している者もあった。
つまり「ケニア人=フォアフット着地」のステレオタイプは通用しないということである。
フォアフット着地とは前足部着地のことです。
記事内では小学校時代の通学環境(距離・シューズ歴)の調査も行われていますが、着地方法の違いを示すデータはなかったようです。
着地方法の違いは
踵を支点とした回転運動によりスムーズに身体を移動させることができるのはヒトだけであるようだ。
踵着地は、人が長距離を移動するために獲得した進化の形だそうである。フォアフットを行うランナーはその常識を越え、よりスピードを求めるために身体機能を駆使した結果ととも言える。そもそもヒトの体は40㎞という距離を最大限のスピードで走ることを想定していない。ただし、それは想定していないだけであって、初めからスピードを求めて2時間通して走ることが当たり前となれば、フォアフットで走り続けることもヒトの対応力としてあるのかもしれない。
ということで、身体をどのように移動させるか、移動の目的によって変わってくると考えたほうが分かりやすい気がします。


ベアフットランニングに限らず、ランニングにおいてフォアフット着地をすすめる記事を見かけることがありますが、下腿部に係る負担はフラット着地や踵着地よりも大きくなります。
着地方法を決めてランニングするというよりは
どのように走るか(スピードやフォームなど)によって着地方法が決まってくると考えるほうがケガや故障も少なく続けられると思います。


引用文献:
高嶋康司、大後茂雄 「ケニア人ランナーの着地方法に関する考察」
(『月刊スポーツメディスン5月号』(有)ブックハウス・エイチディ,2013年),25-27


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