『熱中症』を整理(1) (旧ブログ)

暑い日には必ず言われる『熱中症』ですが、
言われるようになったのは、おそらく2~3年前から。。。
一体、『熱中症』とは何なんだろう?と思い、少し整理してみました。


→熱中症とは、「熱失神」「熱疲労」「熱痙攣(けいれん)」「熱射病」の総称
  ・熱失神 … 皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、
          脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられる。
          顔面そう白となって、脈は速くて弱くなる。
  ・熱疲労 … 脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などが
          みられる。
  ・熱痙攣 … 大量に汗をかいたときに水だけしか補給しなかったため、
          血液の塩分濃度が低下して、足、腕、腹部の筋肉に痛みを
          ともなった痙攣がおこる。
  ・熱射病 … 体温の上昇によって中枢機能に異常をきたした状態。
          意識障害(反応が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がおこり、
          死亡率が高い。
        ※日射病 … 暑さの要因が太陽光の場合

→熱中症とは、熱の産生と「熱伝導と汗」による熱の放出とのバランスが崩れ、
   体温が著しく上昇した状態
  ・環境 … 高温、多湿、風が弱い、輻射源(熱を発生するもの)がある。
  ・人間 … 環境に関わらず、24時間周期で36~37℃の狭い範囲に体の温度を
                    調節している恒温動物。
         体は運動や体の営みによって常に熱が産生されるが、同時に、
                    異常な体温上昇を抑えるための、効率的な調節機構も備わっている。
  ・暑い(気温が高い)時 …
         自律神経を介して末梢血管が拡張し、皮膚に多くの血液が分布し、
                    外気への「熱伝導」による体温低下を図ることができる。
 ◯汗 … たくさんかくことで、「汗の蒸発」に伴って熱が奪われ、体温の低下に
       つながる。体にある水分を原料にして皮膚の表面に分泌される。
       このメカニズムも自律神経の働きによる。

→熱中症には、「脱水状態にある人」「高齢者」「肥満の人」
 「過度の衣服を着ている人」 「普段から運動をしていない人」
 「暑さに慣れていない人」「病気の人、体調の悪い人」が なりやすい
  ・心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患なども
   「体温調節が下手になっている」状態。
   心臓疾患や高血圧などで投与される薬剤や飲酒も自律神経に影響したり、脱水を
   招くこともある。


『熱中症』と言っても、症状(身体障害)によって分類されていて、
日常生活で起きている『熱中症』の多くの場合は、「熱失神」「熱疲労」の状態だと
思われます。



参考:
熱中症環境保健マニュアル(環境省) http://goo.gl/flzya
熱中症を防ごう(日本体育協会) http://goo.gl/utZJ1


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